みなさんどんな感じで天体導入しているのかわからないんですが、もっといい方法あったりしたら教えてください。と前置きしておきます。
これを書いてる時点で MAK127 と AZ-GTi のセットを買ってもう4年目(遠い目)。コロナ禍をきっかけに天文ほぼ素人から始めて、いまだにわからないこともいっぱいあるのですが、今年2023年は木星を撮影しまくり、ようやく撮影がルーチンワーク的に進められるようになってきました。そこに至る経緯と現状について MAK127+AZ-GTi での観点からメモしておきます。ちなみに今年の木星シーズン初めの頃はまだモタモタしてました。というのもそれまでは撮影するのが一苦労でワンシーズンでそれほど撮影してないんで色々向上しなかったと。
ところで撮影環境は東京都内西部(環七と環八の間らへん)の自宅です。自宅は北極星がギリギリ視認できる程度の光害レベル。従って MAK127 付属の x1 のドットファインダーのみではよほど明るい天体でないと導入できないへなちょこなので、自動導入という仕組みがなかったら望遠鏡買ってなかったなーと。望遠鏡は撮影ごとに出したりしまったりするので毎度毎度前事前準備が必要です(ベランダに置いた収納ボックスにカメラ以外の望遠鏡一式が入れっぱなしなのですぐ出せはしますが)。
また自宅は木造建築なので、望遠鏡を出してるベランダが揺れやすいだけでなく(家族が家の中でドタドタしても揺れる。。)、立っている位置を変えると導入している天体が簡単にズレます。高倍率の時は最悪です。
過去の経緯1
MAK127+AZ-GTi を初めて買った年は右も左もわからずググって接眼レンズを通してカメラ撮影できるらしいということを知り、MAK127 に付属の接眼レンズを拡大撮影用アクセサリー を通し、D750 を接続して撮影に挑んでました。ファインダーは MAK127 に付属のドットファインダーのみです(後で色々変える)。手順は以下でした。ちょっと思い出しながらなので正確じゃないところもあるかも。基本的にはファインダーを調整しておく。天体を導入したらとにかくファインダーを再調整しておく。途中すっ飛んでも大丈夫なようにとにかくファインダーはこまめに調整しておく。で、今でも流れは変わってないです。
天体の導入
- 20mm のアイピースでファインダーの調整
適当な地上の目標を使い、20mm のアイピースで目標を導入(カメラなし。眼視で)します。AZ-GTi に SynScan App で接続し、方向キーで目標を正確に視界の中央にします。ドットファインダーを目標に合わせます。ここも極力正確に。 - 10mm のアイピースでファインダーの調整
更にアイピースに変えてさらに追い込む。ピントが合う位置がズレるのでピント調整しなおし。 - アライメント
ファインダーの調整が終わったらAZ-GTi のアライメントを行います(1~2スター。状況に応じて。3スターまではやってないです。対象の天体が見えなかったりわからないケースが多いので)。まずは AZ-GTi の水準器を見て水平に。そして経緯台モードなら望遠鏡も水平(スマホの水準器とか使うと便利)、スマホのアプリなど使って北の方向に向けておきます。スマホのアプリって毎回微妙に方向変わったりと正確に合わせるの難しいです。もうざっくり。ちなみに自宅から北極星は見えるので、だいたいこっちかなーと微調整するときもあります。ここで忘れないようにするのが、AZ-GTi の高度と方位クラッチのネジをきっちり締め直すこと!たまにネジが甘くてトラッキング時にあれあれ?となったりします。あとファインダーを触らない!ちょんと触ってズレて後で使えなくなることもしばしば。ちなみに付属のドットファインダーの調整ネジや本体は遊びが多いのでテープでぐるぐる巻きにしてみたりと少し工夫してます。
ようやくここでアライメントを開始するボタンをクリック。アライメント先の天体がだいぶ離れたところに導入されてたりします(いつも思うんですがこんなもんなんですかねぇ。。それなりに水平と北向きは合わせてるつもりなんですが。自分のいる位置によってベランダが歪むのも一因だとは思うんですが)。流石に x1 のドットファインダーの視野には入っているので、覗きながら赤ポチを天体が中央になるように AZ-GTi の方向制御ボタンをポチポチしながら導入します。続いてアイピースを覗き、天体がセンターになるように調整してようやくアライメント終了。念の為、最後に合わせた天体でファインダーを再調整しておきます。 - 自動導入
ようやく目的の天体を導入。導入直後はほぼほぼズレているので、ファインダーを覗きながら赤ポチに天体が入るよう AZ-GTi の方向ボタンをポチポチします。これでアイピースを覗いた時に天体が真ん中に導入されていればラッキー。見つからなかったら AZ-GTi を操作しながら周囲を探しに行きます。ファインダーの赤ポチで天体の周辺をぐるぐる探す感じです。見つかったらアイピースで覗いてセンターに移動、ファインダーも再調整です。ファインダーの調整は結構荒いので、赤ポチと星をちょうど重ねるのは難しいかもしれませんので、赤ポチのやや左側とかそんな感じでセンターになった場合どこら辺に合わせて置いたか記憶しておきます。ちなみにファインダー覗いて位置合わせを追い込むので暗い天体は厳しいです。うちの場合、土星でやや厳しい。 - カメラ装着
鬼門です。アイピースを外して拡大撮影用アクセサリーに差し込んで、D750 と接続したものを差し替えます。カメラが結構重いのでせっかく天体を導入していてもすっ飛びます。経緯台の場合主に高度方向にズレるだけなので上下させるだけですぐ導入できる場合がありますが、ファインダー覗いて赤ポチを頼りにズレを戻すと導入しやすいです。カメラの感度もガンガンに上げておくと漏れ出てくる光でなんとなくそっちに天体があるかもというのがわかる時があるので、それを頼りに導入を行います。それでも導入が厳しい場合は 10mm -> 20mm のアイピースに戻して広い範囲からセンターに順に追い込みます。ただこの場合ピントのずれが大きくてピントを再調整する必要があったりするので、ピント調整で望遠鏡がグラグラするので辛いです。今思えばファインダーの調整、アライメントの段階からカメラ装着して位置を追い込んでも良かったなと思います。最近はいきなり高倍率状態でアライメントしちゃいます。
トラッキング
SynScan App での方向キーでの架台のコントロールは PC のゲーム用コントローラーで行うことができます。少なくとも PC の SynScan Pro App 最新版では。PC の画面をマウスでクリックしたり、携帯の SynScan App を指で制御するより明確でわかりやすです。もしゲーム用コントローラをお持ちでしたら試してください。Windows だと有線でも無線でもどちらでもOKでした。
過去の経緯2
天体の導入
過去の経緯3
天体の導入
2023年度
天体の導入
ファインダーの改善
- 無理な姿勢でファインダーを覗く必要がなくなった
- 焦点距離を短めにして広範囲を表示してアライメントに迷うことない状態にし、導入で追い込む時は電子的に拡大してとファインダーの焦点距離を擬似的に複数持つことができてファインダーを一つに集約できた
- ファインダーは PC で確認できるようになったので、別な PC からログインするというリモート活用ができるようになった
右が SharpCap の Ceres-C (電子ファインダー) x800 の最大倍率での合わせ込み中
電視ファインダーをこんな感じで合わせ込みをしてます。表示したクロスゲージのど真ん中になるよう電視ファインダーのネジを調整しておきます。
0 件のコメント:
コメントを投稿