2023/10/27 14:02:48UT Tokyo
MAK127, PM2.5, IR/UV cut, ASI462MC
口径が 30cm 近くなると一昔前の探査機レベルの画像が得られそうですが、さすがにそれぐらいになると重量があるので今の架台 AZ-GTi には搭載できず、重くなると出し入れのための機動力が落ちる心配があるので、AZ-GTi でギリギリ運用できるサイズ、、となると C8 が妥当と判断し、C8 の中古を物色してました。新品はお値段的に厳しいし、買ってみたものの使いこなせないと泣くので。
ちなみに MAK127 以外だと子供向けの安っすい入門用の 6cm 屈折しか扱ったことがなく、シュミットカセグレンの分解掃除なんて無理なんで、カビなどが無い比較的綺麗なブツを探しました。
到着してみると当たり前だけどデカい。D=203mm, F=2000mm。期待通り光学系はとても綺麗だし、本体も擦れたあとや傷もほぼなくて古いのにとても丁寧に扱われたであろうとても良い鏡筒です。しかし付属のスライドバーが鉄の塊で重い。剛性はあるんでしょうが、AZ-GTi の許容重量のためには厳しい。また、そのままでは AZ-GTi に搭載できなかったので、手持ちの SVBONY のスライドバーをこのスライドバーに組み合わせて搭載できるようにしました。
しかし、得られる像については実際見てみないとわからないので到着した晩 (12/21/'23) は晴れてたので早速木星を導入してみました。結果、
あれれ。。
もやっとしすぎ!まじかよーと思いつつベテルギウスを導入して、光軸調整を試みます。光軸調整なんて初めてで、よくわからんけど、というより、まずオレンジのキャップの外し方がわからない!補正板の真ん中にオレンジのキャップがあるんだけど、どうやって取るんだ。。ググるもドライバーでこじ開ける?とか。結局補正板を触らないよう気をつけながら、持っていたプラスチック製のこじ開けるための棒?みたいなのでこじあけました。二つの爪で止まってるんですね。外すのに少々力がいるのでビビりました。
オレンジの蓋の裏側
改めて 12/22/'23 の午後、そもそもちゃんとピントが合うのかわからなかったので近所のファインダー調整用につかってるマンションの赤色灯を見てみました。そしたら像がめっちゃゆらゆらしてビビりました。これが筒内気流か。。早速ダイソーに行って、防災用のアルミシートを買ってきました。銀巻きは放射冷却を抑えるため、、のようで薄手でも十分だとかかんとかで、とりあえずこのシートを巻き巻きしてみました。しばらくしてみてみると温度順応もあってかだいぶ落ち着きました。しかしやや振動が気になるなぁ。さてどうなることやら。いずれにせよ木星狙いなら多少の振動は目をつぶれるかな。
折角外に出したので温度順応がてら外で作業。両面テープを使って巻いていきました。
12/23/'23 の夜、シーイングは期待できなかったけどとりあえず出陣。木星を導入してみるとそこそこ見えてますが、光軸調整がうまくいってるのかわかりません。木星を撮影してみて、ASI462MC と PowerMate 2.5 をつけたまま月を見て撮影してみます。こんなもんかなーと思いつつ、ちょっと思い直して木星の衛星を使って光軸調整する方法を紹介している方がいたなと。改めて木星に戻って衛星がリング状になるようピントをずらしてみると衛星のリングの一点に瘤(こぶ)がついたようになってます。もしやこれか?と光軸の再調整をしてみます。いじってると瘤が無くなるのではなく増えてリングに均一に瘤がついたのでこれでいいのかなーとそこで調整終了。改めて月面を見てみるとさっきよりシャープに見えるようになりました。多分調整オッケーということで撮影してみます。
クラビウス
30sec, 25% stack
シーイングの問題もあるのかもしれませんが、MAK127 で撮影した画像より明らかに解像度が上がってます。
この後、ツイッター(X) で木星がシャープに見えるようになったとの情報を受けて、慌てて木星を再導入して撮影したのがこちら。
2023/12/23 10:10.9UT Tokyo
C8, PM2.5, IR/UV cut, ASI462MC
冬でシーイングが悪化しているはずの季節のなかやばくない?な画像が得られました。次のシーズンが楽しみです。
なお AZ-GTi で C8 の重量で運用できるのか心配でしたが、どうにか制御できてる模様。ただし倍率のせいなのか、重量のせいなのか明らかに振動には弱くなったようで、家の中でドタドタ歩くと像が暴れます。また FireCapture の Autoguide は効くものの、調整必要かも。AZ-GTi をマニュアルで制御してもちょっと反応違うんだよね。
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