2018/02/13

micro:bit で低温調理

このネタは自分の facebook のタイムラインにも投下してるんですが、もう少し説明をクドクドと付け加えてブログに書き起こし直しました。

システム全景

低温調理でローストビーフを調理するのに、Anova とか出来合いをマシンを買うのはつまらないし、安くないから電子工作しよう!

という話です。

ことの始まりは、ローストビーフを炊飯器で作るレシピを試してみたら温度コントロールが思うようにならないので、電気ポット使ってどうにかならないかと思い、ググったら既にやってる人 Raspberry Piでつくる! 柔らかローストビーフ♪を見つけました。
ラズパイは持ってるんですが、温度調整ごときにラズパイ使うのも勿体無いので、別環境に移植しました。SSR も 3.3V 駆動したかったのと、コストを抑えるため、別なものを使っています。

最初に言います。PI 制御部分のコードは上記ブログの niku.py version 2.0 から移植させていただきました。ありがとうございます。パラメータもチューニングしようかと思ったんですが、同じ値を使ってみたら悪くないので、そのまんま。。重ね重ねありがとうございます。

おかげさまで我が家ではこのマシンはローストビーフのシーズンに活躍しております。ローストビーフだけでなく、低温調理チャーシューもお気に入りです。

まず最初に一昨年ぐらいに Nucleo の mbed に実装したのですが、去年末には micro:bit に移植しました。ここでは micro:bit 版について書いておきます。

回路図
手書きですみません

実体配線図1

実体配線図2

LM60 はスーパーX で固めて防水加工
GND 端子がチップに直結しているので
温度が伝わりやすいよう GND は
気持ちスーパーXを薄めにしてます

回路は簡単かと思います。

回路概要ですが、温度センサー LM60BIZ の出力 Vo を ADC 入力 AIN0 に入れ、ポットの電源のコントロール出力を P8 に出しています。100V の電源を ON/OFF している SSR は 100V AC のケーブルの片側を切って挟んでいるだけ。micro:bit とは取り外しの手間とか考えてステレオミニジャックで繋いでますが、直接接続しても問題ありません。使用した 秋月の SSR キット は 3.3V でも ON/OFF 出来るので、micro:bit の出力で直接コントロール出来ます。また SSR には秋月で大きめな?ヒートシンクつけています。なお AIN1 にはリファレンス電圧をシャントレギュレータ NJM431L から供給しています。

基本的には LM60 (秋月へのデータシートへのリンク)は温度に比例した電圧を出力するので、その電圧を micro:bit の ADC で測ればいいのです。ADC の結果はリファレンス電圧 3.3V の電圧を 1024 分割した値として得られます。

ちなみに micro:bit の回路図は https://github.com/bbcmicrobit/hardware/blob/master/SCH_BBC-Microbit_V1.3B.pdf のようです。

micro:bit の ADC のリファレンス電圧 3.3V は上記回路図を見るとわかるように、多分 nRF51288 の AVDD の電位のことを指していて、+V_TGT より供給されています。

+V_TGT は3通りの電圧の供給方法があって、 NXP のマイコン MKL26Z128VFM4 に入力された USB からの 5.0V 電源によって作られた 3.3V VREG33OUT か、CON1 コネクタに繋がれたバッテリー VBAT もしくは micro:bit のエッジコネクタから +V_TGT に直接供給される電源ということになります。

MKL26Z128VFM4 は USB I/F と 3.3V レギュレータを兼ねているようなのですが(レギュレータ出力以外は nRF51822 の SWD に繋がる線がある)、そのレギュレータ出力 VREG33OUT は MIN 3V, TYP 3.3V, MAX 3.6V とリファレンスには程遠く、しかもその出力は BAT60A というショットキーを挟んで +V_TGT に接続されます。いくらそのショットキーが低ドロップ電圧と言っても多少なりとも下がるわけで(MIN 0.1V の模様)。。全く信用なりません。他の経路からは電池からの供給だったりするので(アルカリ電池だったら 1.5V x 2 = 3.0V)、3.3V ですらないわけです。

という訳なので別途リファレンス電圧を用意して、その ADC の結果と、LM60 の ADC の結果から LM60 の出力電圧を計算にて求めて、少しは精度をあげてみようという試みを行なってみました。

リファレンス電圧には NJM431L シャントレギュレータを使いました。秋月で入手できるし、使い方も簡単。少しはマシなはずです。

NJM431 は、抵抗を通して VKA に VREF〜36V の電圧を与えると VKA には VREF の電圧が出力される素子です。回路構成は NJM431 のデータシートの TEST CIRCUITS の 1. で、その INPUT に micro:bit の VDD (3.3V ぐらい) を接続し、抵抗には 200Ωを挟んでみました。ELECTRICAL CHARASTERISTICS にあるように、VKA には TYP = 2495mV 出てるはずです。念のために VKA をテスターで電圧を測ってみたら 2475mV でしたので、コードには AIN1 に 2475mV 入ってくると仮定して、AIN0 に入ってくる LM60 の出力 Vo を計算で求めてます。AIN0/AIN1=Vo/2475 の単なる比例計算から求まります。どれ程精度が上がったのかはちゃんと確認してませんが、電源が変わってもリファレンスは一定のはずです。さー、どこまで効果があるのやらw

あと、LM60 の Vo と GND 間には 0.1uF のコンデンサを入れるといいです。出力の安定感がかなり向上します。VS+ GND 間はそれほどでもなかったので省略してます。お好みでどうぞ。また ADC の結果は複数回取って平均した方がいいです。そうしないと結果がバラつきます。

ちなみに回路図には書いてありませんが、micro:bit 用電源のために、USB 電源プラグ用のコンセントが AC 電源プラグに並列に接続してあります。無くてもいいですが、一つにまとまってると使いやすいのでそうしてます。

部品表
ちょっとうろ覚えなところもあり(2018/2現在)。
ざっくりこんなもんだと思って下さい。
このリスト+電気ポットです。

部品価格購入先
micro:bit2160円秋月電子
micro:bit Breakout (+ headers)842円マルツ
ソリッド・ステート・リレーキット25A(20A)250円秋月電子
ヒートシンク54x50x15mm110円秋月電子
LM60BIZ 温度センサー100円秋月電子
NJM431L シャントレギュレータ30円秋月電子
200Ω カーボン抵抗1/4W6円千石電商
0.1uF 積層セラミックコンデンサ15円秋月電子
ブレッドボード270円秋月電子
ブレッドボード・ジャンパーワイヤ10cmセット180円秋月電子
3.5mmステレオミニジャックDIP化キット150円秋月電子
3.5mmステレオジャックMJ-073H60円秋月電子
ステレオミニジャックケーブル108円百均
micro USB ケーブル108円百均
AC USB 電源プラグ108円百均
2P ACソケット105円千石電商
ケース108円百均
ケーブル類数百円〜秋月電子・千石電商
ゴムブッシュ秋月電子
3φネジ少々秋月電子
電気ポットを除くとざっくり 5000円ぐらいでしょうか。
安い。。とは言えないか。
でも micro:bit は使い回し出来るのでそれは差っ引いてもいいですかね?

コード
さて micro:bit でハマった点は、JavaScript ブロックエディタだと、整数演算しか出来ないところ。最初気づかずに結果が合わずに悩みました。mbed 環境にしてしまえばなんでもござれなんでしょうが、ここは敢えて JavaScript ブロックエディタで挑みます。従って、少数は整数に桁上げをしたり、演算の順序を気にして精度落とさないようにしたりして最後に割って桁戻しています。32bit の整数での演算だろうから、演算範囲から多分オーバーフローはしないなという仮定でコードを簡単に書いています。


ちなみに PI 制御部分のコードは冒頭に書いた通りです。上記ブログに PI 制御の概要が書かれているので興味ある方は読んで見るといいですよ。

プログラムの動作について:

  • デフォルトで表示されている値はPWMの値。0〜A です。スクロールしないよう一桁に抑えたかったので16進数です。
  • A+B キーでモードを切り替えられます。
  • ノーマルモード(デフォルト)では A ボタンで今の温度を表示、B ボタンでターゲット温度を表示。
  • ターゲット変更モードでは A でマイナス、B でプラス。温度表示は、温度 x 10℃です。32.5 ℃だったら、325 と表示されます。
  • USB の方のシリアルに温度情報とかをテキストで出してますので必要に応じてモニタしてもらえればと。Kp, Ki パラメータをチューニングしたい時にも役に立つと思います。

コードの中で特筆すべきテクニックを駆使しているようなところは全然ありませんので参考までに。デフォルトでPWMの値を表示させているのは半分デバッグの意味合いもあります。温度表示でもいいんですが、PWMループをある程度正確に保つためにリクエストがあった時のみ温度表示させています。温度は複数桁(3桁)を表示させるのでスクロールになってしまい、時間がかかり、PWMループが狂ってしまうからです。

キャリブレーション
実はコードそのままでは若干温度がズレてしまいました。変数 toffset で調整することが出来るようになっています。うちの環境では +2℃ほどズレているようなので、-20を入れて調整しました。温度計がない場合は沸騰したお湯とか氷水で温度のチェックをして、この値で調整してみてください。

そのうちキャリブレーションにも対応させて、値を外付けの EEPROM に保存しようかと思って、EEPROM をブレッドボード上に載せてます。micro:bit のフラッシュも不揮発性メモリとして使えるようですが、プログラムを書き換えると飛んでしまうようなので、外付けの EEPROM を使おうと思っています。氷水と沸騰したお湯の温度を測って toffset を計算させて、EEPROM に格納しようかと。micro:bit 起動時に EEPROM にマジックナンバーが書いてあれば、toffset の値をロードさせるというようなコードにするつもりです。

改良予定
まずはキャリブレーションと EEPROM 書き込みを追加したいです。
あとは、タイマーとブザーかな。Nucleo (mbed)版はタイマーとブザーは付けたんですが micro:bit 版は見ての通りまだです。それ程困らないし。ま、いっか。

レシピ
あ、肝心のローストビーフのレシピです。
このマシンのお陰て安定して作れるようになりました。

材料:
牛もも肉500g程度
塩胡椒またはシーズニングを適当に(肉の重さの1%程度がいいみたいです)

手順:

  1. 肉は常温に戻しておく(冷蔵庫から出して30分程度放置)
  2. 塩胡椒またはシーズニングをまぶす(3. の直前に)
  3. フライパンで全てにお好みの時間焼き目をつけます。
    そんなに簡単に奥まで火は通りません。
    火の通っていない断面で確認しながら調整して下さい。
    ちゃんと焼き目を入れるのは表面の殺菌にもなるので必ず焼きましょう。
  4. ジップロックに肉を入れる。口は完全に閉じずに端にストローを挿す。
  5. ジップロックを水を張った電気ポットに沈め、
    ストローから空気を吸って空気を抜いたらジップロックを閉める。
    水に沈めると空気を抜きやすいです。
    空気の層が残っていると温度が伝わりにくいです。ちゃんと抜くこと。
  6. micro:bit で温度調整開始!
    ミディアムレアの 57〜58℃だと 500g なら 60分もあれば出来上がります。
    それより長時間放っておいても火が入りすぎることは無いです。
    時間が長い方が柔らかくなる。。ような気がする。色々お試しください。
  7. 出来たらジップロックごと氷水に入れて急速冷凍。
    細菌の繁殖する温度をスキップさせることと、肉を落ち着かせるのが目的。
  8. 30分程度は放っておいてからカットして食べましょう!
    お好みで再度焼き目を入れてからでもいいですよ。
    お好みのソースやら、ホースラディッシュなどの薬味を添えて。

くれぐれも食中毒には気をつけて下さい!

余談
2011年にアメリカに出張した時に、プライムリブっていうのを食べた衝撃がすごくて、自分のうちでもいい感じに火を通したローストビーフが食べたい!と思ったのがそもそものきっかけ。あ、うちでもプライムリブやってみたいんだけど、なかなかハードル高いので(肉の値段やら入手やらサイズなど)、そこらへんで入手可能なモモ肉や肩ロース肉で我慢してます。それにしてもアメリカでは指定した焼き加減でキッチリ焼いてくれたりと、流石は肉食文化、スゲーと感心したもんです。

プライムリブ1ポンド(確か$30以下)
カリフォルニア、ミルピタスの Black Angus にて
柔らかくて、とろけるようです。うっとり。

アメリカに行ったらもう一度食べたい。うー。





2018/02/10

HHK (PD-KB400WNS)

PD-KB02(手前) と PD-KB400WNS(奥)

ようやく買い換えました。HHK (Happy Hacking Keyboard)。やっぱり入力デバイスは重要ですよ。ちょい高ですが。ストレスなく入力出来るとその分頭を思考に割けるので生産性が上がる気がする。

えぇ、気がするだけです。気のせいです。きっと。

でも Control キーの位置(Aの隣にしてくれ)と英語配列は譲れません。これらが違うと本当に思考止まります。会社支給のノートパソコンは大概日本語配列なので速攻それだけは直します。15年ぐらい前まではキーボードバイリンガルだったけど、今は英語配列一本に絞っちゃったんで、日本語配列だと記号は目で探してしまいます。

自宅では MacBook Pro 使ってるので、HHK使わないんですよ。あくまでもHHKは仕事用。手前の方の PD-KB02 は 2003-05 製造なんで 14 年は使いました。ここから数多くの RTL を含む各種言語によるプログラム等が生み出されたんだよね。感慨深い。

ところで最後まで PD-KB400WN と迷ったのだけど、Type-S 若干静かだろうということと、知人が PD-KB400WS 持ってるってことだったので(多分 WNS ではない)、対抗して WNS に決めましたw

今のオフィスは結構静かなので、他人がガツガツ叩くキーボードは結構響きます。まぁ、そんなわけで Type-S にしといてちょうど良かったのかも。PD-KB400WNS と PD-KB02 の静粛性は主なキーではそれ程大きな差は感じないのですが、スペースキーやシフトに関しては PD-KB02 は金属のガイドみたいなのが入ってるので、かちゃかちゃうるさいんですよ。それが無くなっただけでもイイ。PD-KB400WNS はサクサクという感じの音です。PD-KB02 と比較して若干タッチも軽くなったので力の弱い小指に優しいのもいいです。

PD-KB02 は押入れに行くことになります。スペアとしてとっておこう。



2018/01/24

AirPlay で飛ばした音楽信号にイコライザー挟みたい

というのが最終目標。
もうこれ随分と前からの野望だったりする。

今のうちのオーディオ・システムは以下のようになってる。


音を再生しているデバイスやアプリに依存せずに、このシステムにスピーカと部屋に関する補正ということで、丁度いいイコライジングを入れたいのだが、折角なので音の劣化を防げるデジタルドメインでやってみたい。

と思ってる。

AirPlay なので、再生する機械に依存したく無い、勿論アプリにも。
というのが前提条件。すなわち AirMac Express から DAC の間で処理をすれば良い。

ここで AirMac Express にこだわりがなければ Raspberry Pi を使うという方法がある。

Raspberry Pi にはオーディオに特化したソフトがいくつかあって、そのうちの一つ Volumio は無料だし Open Source で AirPlay にも対応していてイコライザーで自分の好きなように音作りができる。Raspberry Pi に HiFi Berry Digi+ を繋ぐと S/PDIF 出力が出せるので DAC にそのまま繋げるのも良い。ただ残念だったのは以前試した時は AirPlay で接続した時に安定度がいまいちだったこと。有料だけど AirPlay 接続時に安定度抜群だった moOde audio player は、イコライザーはあるもののプリセットのみで、やりたいことが出来なかった。

これらソフトの最新版を試していないので、もしかしたら事情が変わっているかもしれない。

ここら辺は先に進むための単なる口実。

本命は、

S/PDIF をデコードしてみたい。

だけだったりする。
ぼちぼちいこう。

(続く)




2017/12/09

Blackboard

11月下旬に、Boogie Board の新作 Blackboard を入手しました〜。

Blackboard パッケージ

日本ではまだ売ってないので、アメリカに出張した知人に頼んで買ってきてもらいました。税込 $43.59 で、STAPLES で買ってくれたようです。持つべきものは友。ありがとうございます!

さて、今回の目玉は何と言っても、

「消せる!」

です。

これは往年の Boogie Board ユーザーの悲願でもあったのではないでしょうか?またこのデバイスを買うのに躊躇する一つの要因であったと思います。わざわざ知人に頼んで買ってもらったのもこの機能を試したかったから。

結論から言うと、消す機能(Exact-Erase)は、まぁまぁ、使えます。

この機能、消せるんだけど、ほんのり残る、消すのにちょっと強めに擦る必要がある、という点が少しマイナスポイントです。あと、消す機能は自分でキャリブレーションしないと初期設定ではちゃんと消えない場合があります。ちょっと面倒。難しくはないですが。

Blackboard の公式動画

さてファーストインプレッションは、

Blackboard
です 。

通算 4種類目の Boogie Board なのですが、コントラストが一番いいです。相変わらず反射しやすい画面で写真は撮りづらいけど。ちなみに画面の写真をとって整理するのに使える iOS 用の専用のアプリあります。

また書き味も素晴らしい。Boogie Board の一番気に入っているまだインクたっぷりの細めのマジックペンのような書き心地です。ただ、この書き味の為に細い線を書くのは苦手。画面サイズが大きいので線が太くてもそれなりの情報量書けますが。

微妙なところはサイズかなぁ。ちょっとデカイんです。

キーボード(HHK) の前に置いた Blackboard

キーボードの前に置いてちょっとした落書きに良く使うんですが、ちょいと使いづらい。

そしてイケテナイとこは、裏のフィルム。
裏側にはこのシリーズとしては初めての黒い薄手のプラスチックシートがはまっていて、付属の他の模様(例えば方眼紙)のシートに交換が可能なだけでなく、このシートを外せばシースルーになって、絵などを書き写すことも可能になります。

ただ、このシートの固定がイケテナイ。左右と下側の3方に爪が出ててひっかけられるようになっているのだけど、上部だけこの爪が無い。なので普通に使ってると上部が重力に負けて下がってる隙間ができてしまいます。浮いた感じが使っていて嫌なので、テープで止めちゃいました。書ける線が太めなので何かを写すと言う目的には今の所使う予定が無いので止めても問題ないです。見た目以外は。


というわけで、総合点は今の所 70点。
用途がはっきりすれば点数が変わるかもしれません。消せるのはいいんですが、書き捨てな用途にしか今の所使ってないので、あんまりアドバンテージにはならないんです。若干大きいのもねぇ。。

さて、他の Boogie Board についても比較対象として紹介しておきます。

Sync

Sync: 会社で使ってます。コントラストが悪くて見辛いのが玉にキズですが、細かい書き込みができるのと(太めな鉛筆みたいな書き心地)、PC やスマホにデータが飛ばせるのが良いです。専用アプリあります。これで Blackboard みたいな消せる機能がついていて若干大きければ言うことなし。総合点 80点。

BB-2

BB-2: アメリカ出張に行った時に書き味に惚れて初めて買った Boogie Board。シンプルで Sync や Blackboard よりは雑に扱っても多少は大丈夫そうな作り。書き味は Sync と Blackboard の中間で、Blackboad 寄り。硬めのマジックペンで書いているような感じです。初代の Boogie Board は電池交換不要と豪語していてバッテリーの交換ができなかったのだけど、ユーザーの要望により BB-2 は出来るようになりました。ただし日本で入手困難な AAAA (LR61) と言うバッテリーです。これも80点。

もう一つ、初代も後で買ったんだけど、子供に破壊されちゃって今はこれら3台が現役となります。

Boogie Board にこれだけ投資するならタブレット買っても同じじゃんと思うでしょうが、アナログな書き味がいいんです。Boogie Board は少しはソフト目な液晶画面をペンで書き込むと、その圧力で液晶の結晶方向が変わるという(原理は多分そんなとこ)、物理的なダイレクトな反応によって線が書けます。濃さも太さも圧力次第で、その反応はアナログなところがまた気持ちいいのかなと。

iPad Pro と Apple Pencil の組み合わせが素晴らしいとは聞きます。そのうち試してみたいなー。

#BoogieBoard #Blackboard #Sync #BB-2



2017/10/22

micro:bit を電池駆動

micro:bit (chibi:bit) で検索すると十分情報得られると思います。

ここではうちで試した方法を簡単に紹介します。


上から、

USB 給電
  • eneloop のUSB OUTPUT CHARGER (KBC-E1) 
  • Apple の Lightning 30ピンアダプタ + iPad Camera Connection Kit

JST-PH コネクタ給電
  • 秋月のコネクタ付きコード(C-05679) + CR2032電池電源ボートキット(K-09184)

端子から給電
  • 秋月の電池ボックス(P-11523)にワニグチクリップ。

変わり種は Apple の変換コネクタの組み合わせでしょうか。たまたま持ち合わせがあったので試してみたらうまくいっちゃいました。ワーニングは出るんですが、電源供給はしてくれています (iPhone7plus + iOS11.0.3)。



小型軽量を狙うなら CR2032 で JST-PH コネクタ給電ですね。初期投資もコード30円、電池電源ボード180円とお安いです。しかも CR2032 付き。電池電源ボードは電源ONを確認出来る LED 付きなんですが、少しでも消費電流削減するために敢えてつけてません。お好みですね。

ランニングコストなら単三電池ボックスに eneloop x2 ですよね。

用途に合わせて色々選べていいですよね。
市販品にはもっとスタイリッシュでコンパクトなものもあるので、そのうち試してみたいです。

#microbit #battery

2017/10/21

micro:bit でトレーニング!

micro:bit を買って早速書いてみたのがフットワーク用トレーニングツール。
実用性はあると思うんだけど、まだ試してない。


ランダムに四隅と左右6方向の指示が出ます。
A ボタンを押すと指示の間隔を変えることができます。
0 端子と GND にスピーカー付けると音出ます。


矢印を出してくれる関数があるのでこんなに簡単!。。でした。
最初分からずに自分で矢印描いてました。

コートの端からだと若干見辛いかもしれませんが、ギリギリ実用にはなるかな。



#microbit #badminton #footwork

micro:bit ノススメ



micro:bit のポテンシャルの高さに興奮してるここ数日。
早速紹介しますよー。

存在自体はなんとなく知ってたんだけど、「たまたま」秋月の前を通りかかったら、表に置かれてた micro:bit が目に入っちゃったんで、とりあえず買ってみました。遊び始めてみたら非常に面白いことに気づいたところです。

micro:bit とは英国放送協会(BBC)が主体となって作った教育向けの小型マイコンボードで、イギリスでは11-12歳の子供に無償で配られているようです(うらやましい。日本でも配ろう!)。

なんだけど、子供向けにしておくには勿体ない。
大人でもかなり楽しめるポテンシャルを秘めてます。

世の中には Raspberry Pi やら Arduino やら IchigoJam などなどのプログラミング可能な小さなコンピューターというのはいくつもありますが、micro:bit はその中でもコスパとバランス高いなと感じます(MIPS とコストで比較すれば Raspberry Pi がダントツでなんですが)。

micro:bit の気に入ってるところは、
  • ボタン入力
  • 5x5 のLEDマトリクス表示(文字列をスクロールで表示出来る。秀逸!)
  • 無線機能 (BLE 含む)
  • UART/SPI/I2C のシリアルインターフェイス
  • 各種センサー搭載(光、温度、加速度、コンパス)
  • スピーカーを繋げて音が出る
  • バッテリー駆動
  • ディジタル・アナログI/O を使え拡張性
  • モバイルプログラミング可 (iPhone などが必要だけど)
  • プログラミング環境の MicroCode が意外に使える(シミュレータ付き)
  • MicroCode の便利なファンクション(無線、音、ゲーム、などなど)
  • JavaScript/Python でのプログラミング環境サポート
  • mbed としてプログラミングできる (C/C++)
これら機能が小さな基板(4x5cm)に実装されていて 2000円程度ならお安くないですか?BLE も搭載してるんですよ! マイコン自身が Nordic の Cortex-M0 搭載した RF SoC ですから当然と言えば当然なんだけど。

しかも電池駆動で2個のボタンと5x5 の LED 表示は単体でモバイル用途にバッチリ。他に無い強みです。小さな基板にバッテリーつないだだけで遊べるオモチャです。



というわけで、

「買い」

ですよ! 大人も子供も。
micro:bit 同士で無線通信できるので二個大人買いしましょう。自分はまだですが。

ところで、自分にとってはモバイル環境でプログラミングできるってのは結構重要な要素で、過去は PC-1360K(BASIC)に始まり、HP200LX(DOS+TurboC)、MobileGear(FreeBSD+Peal) の後はこれといって面白い環境なかったんですが、これは久々のヒットです。

まぁ、mobile:bit 単体でプログラミングできないんですがそれはよしとします。似たようなもので IchigoJam があってこちらも電池駆動可能で、単体でプログラミング(BASIC)出来るという強みがあるのですが、基本的に入出力は外部に頼る構成なんですよね。センサーも特に搭載してないし、もちろん無線も無し。総合的に micro:bit の方がバランス的に気に入りました。無限の可能性を感じます。

プログラミングの画面(MakeCode)はこんな感じで、ちょっともたつくけど iPhone でも編集可能。iPhone だとコード書くよりはこっちの方が相性いいかも。


シミュレータもそこそこよくできてるっぽい。キャラクター表示するし、ボタンにも反応。音を出すコード書くと音も出る。ただしオフラインではコンパイルは出来るけどシミュレータは動かない模様。

#microbit #makecode #mbed