2020/12/22

M42 を撮ってみたい(その1)

今年の夏から始めた天体観測と天体写真撮影は夏からの惑星撮影が終わり、冬になって星雲星団にも手を出し始めたいなということで、オリオン大星雲(M42)が手軽そうなので機材(Skywatcher MAK127, AZ-GTi, Nikon D750)は増やさずにチャレンジしはじめました。


天体写真撮影は、もともとはアンドロメダ銀河撮ってみたいというところからの出発なので、M42 はうってつけの練習になります。


都内の自宅から出ずに撮影が基本なので、そもそも M42 ですら望遠鏡で導入するのが大変。二等星ぐらいまでは比較的楽ですが、それ以下になると結構厳しい。

なにが良い方法なのかさっぱりわからないのですが、僕の場合、CMOS センサーは持っていないので、D750 を MAK127 にカメラアダプター(直焦、接眼レンズ)またはx2バローレンズを挟んで取り付けていて、AZ-GTi の初期設定前に近所のちょっと遠目のマンションを利用して D750 のライブビューを見ながらファインダー(MAK127 付属)の調整をきっちりやっておきます。

状況に応じて、1スターまたは2スターアライメントで AZ-GTi の初期化を行って、あとは iPhone の SynScan Pro から目標を導入します。このとき若干ズレるケースがあるので、ファインダーで見ながら目標を真ん中に持っていて最終的に D750 のライブビューで調整するということをやってます。

なので、ちょっとズレるとファインダーで見えない薄暗い対象は全然捕捉できないし、D750 のライブビュー程度で見えないものはなおさら無理な感じです。都内だとこんなもんなのでしょうか?星空に疎い自分だと簡単に迷子になってしまいます。

M42 だと、肉眼だと薄ぼんやり程度なので、x1 ファインダーではほとんどわかりません。しかもメガネかけているので、天頂近くになるとすっごく見づらいんですよね。

で、どうにか導入。導入してみても、D750 のライブビューには星がふたつポツリと写っているようにしか見えないです。本当にここでいいのか半信半疑で初めて写したのが以下の撮って出し。

M42: MAK127+20mm D750 ISO4000, 18.4s (2020/11/22)

えーと、これしきで星雲らしきものが写っているとは思いませんでした。
あんまり長時間(30秒以上かな。。)だと流れるので、これぐらいが露出の限界。あと、MAK127 に付属の 20mm のアイピースを挟んで D750 の FX で撮ってるのだけど、思いっきり周辺はケラれてるし、周辺にいくにつれて放射状に像が歪んでる。。

ということで、SVBONY の x2 のバローレンズもなんとなく安かったので買ってみたのがあるので、20mm のアイピースはやめて、バローレンズのみでつないでみたのが次の写真。これも撮って出し。
M42: MAK127 + x2 バローレンズ D750 ISO8000, 10s (2020/12/21)

周辺の歪みはかなり解消されました。ただ倍率同じぐらいかなと思ったんだけど、大きくなっちゃってますね。バローレンズの余計な光学特性やら、やっぱりケラれる周辺や経緯台による回転のこと考えると直焦でもう少し小さく撮ってももいいのかな。あと前回の条件調べずに ISO 感度とか露出時間決めたのだけど、ISO感度下げてもう少し露出時間伸ばした方がよかったかも。

そして11枚しか撮ってなかったものを DSS (DeepSkyStacker) にかけてみたら 6枚合成できました。星の数が少ないのか、スレッショルド下げないと使える画像に認識してもらえなくて、だいぶ 4% かな?まで下げました。あと、DSS は Nikon の NEF フォーマットもそのままいけるのね。よしよしと。そしてできたのが次の写真。
M42: 上記の写真をたったの 6枚スタック。

まだノイズまみれですが、うっすらと見えなかったガスの部分が!ただ画像いじっただけでは出てきません。これは期待できるかも!枚数増やして、ダークフレームもフラットフレームも撮ってみたくなりました。そういえばシャッターリモコンも今回初めてインターバル撮影使ってみました。ミラーアップの部分だけ早くしたいんだが、無理っぽい。

次回が楽しみです。

しかし、一番困ってるのは導入です。どうにかならないものか。そういえば、AZ-GTi で目標を導入後、静止せずに徐々に流れていく現象も困ったもんで。いつもではなく、安定するときは安定するんだけど。ちなみに AZ-GTi のファームは経緯台のまま。赤道儀版もそのうち入れてみたいですね。

上手く撮れたら(その2)に続くかも。





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